CPUの性能を十分に発揮するために欠かせないのが「冷却」です。
CPUの温度が高くなりすぎると、クロックを自動的に下げる「サーマルスロットリング」が発生し、性能低下につながる場合があります。
では、自分のCPUにはどんなクーラーを選べばいいのでしょうか?
今回はCPUクーラーの基本を簡単に解説します。
CPUクーラーは「水冷」と「空冷」の2種類
CPUクーラーは、大きく水冷式と空冷式に分けられます。
水冷式
水冷には「簡易水冷(AIO)」と「本格水冷」の2種類があります。
本格水冷は高い冷却性能とカスタマイズ性が魅力ですが、価格が高く、組み立てや定期的なメンテナンスも必要です。そのため、一般的なPCでは簡易水冷(AIO)が主流です。
簡易水冷はラジエーターのサイズによって、
120mm / 240mm / 280mm / 360mm / 420mm / 480mm
などに分けられます。
例えば240mmなら、基本的に120mmファンを2基搭載するサイズです。
一般的にはラジエーターが大型になるほど冷却能力に余裕が生まれますが、製品によってポンプ・ラジエーター・ファンなどの性能が異なるため、サイズだけで冷却性能が決まるわけではありません。
また、現在の大手メーカー製AIOは品質も向上しており、長期保証が付いている製品も増えています。
それでも液体を使用する以上リスクが完全にゼロになるわけではないため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
空冷式
空冷クーラーは主に、トップフロー型とサイドフロー型に分けられます。トップフロー型はコンパクトなため、小型PCやITXケースなどで活躍します。一般的なゲーミングPCでは、冷却性能に優れたサイドフロー型が主流です。空冷クーラーを比較する際は、ヒートパイプの本数・太さ / ヒートシンクのサイズ / ファン性能 / 全体設計などを確認しましょう。例えば6mmヒートパイプ6本と8mmヒートパイプ4本では、単純に本数だけで性能を判断することはできません。CPUの発熱量に合わせて、実際の冷却性能を確認して選ぶことが重要です。
TDPだけで選んでも大丈夫?
CPUクーラー選びでは「TDP」がよく使われます。
TDP(Thermal Design Power)はCPUの発熱・冷却設計を考えるうえで一つの目安になりますが、CPUの実際の最大消費電力と同じ意味ではありません。さらに、クーラーメーカーが表示する「対応TDP」も統一された基準ではない場合があります。そのため、CPUのTDPだけではなく、実際の消費電力・メーカー推奨条件・クーラーの実測性能を合わせて確認するのがおすすめです。
最後に「互換性」を必ずチェック!
性能だけでなく、購入前には以下の互換性も確認しましょう。
- CPUソケットに対応しているか
- 空冷クーラーの高さがケースに収まるか
- メモリとクーラーが干渉しないか
- 水冷ラジエーターをケースに搭載できるか
- GPUやマザーボードなど他のパーツと干渉しないか
特に大型空冷や360mm以上の水冷を選ぶ場合は、ケースの対応サイズを必ず確認してください。
冷却性能・価格・静音性・互換性。
この4つのバランスを考えて、自分のCPUとPCに合ったクーラーを選びましょう。
